社会の成熟化による人々の価値観の多様化、科学技術の発展と技術革新による産業構造の変化、国境を越えて人や物が自由に往き来するグローバル化などを背景に、
日本社会と経済は大きな転換点にあると言われている。こうした中、高等教育を取り巻く環境は、18歳人口の減少などによる大学間の競争の激化や、国や地方公共団体の行財政改革などにより、一層厳しさを増している。
一方、大学は学生のための教育機関としてだけではなく、大学が地域社会や産業界との結びつきをより一層深めることによって、大学の知的活動が社会をリードし、社会の発展を支えていくという重要な役割を果たすことが求められている。
言い換えれば、社会人や高校生に対する学習機会の提供や産学連携による共同研究、学術文化情報の発信など、地域における学問や技術、文化の拠点として、様々な機能が期待されているのである。
こうした中、秋田県内の高等教育機関が厳しい環境を乗り越え、県民の多様なニーズに応えていくためには、互いに連携してそれぞれの持つ資源を有効に活用することによって、地域の高等教育機関全体の教育及び研究水準の一層の向上を図る必要が
あると考える。
ここに、秋田県内の高等教育機関が連携・交流することにより、それぞれの教育・研究機能の強化を図り、その成果を地域社会に還元し、地域の発展に貢献することを目的として、大学コンソーシアムあきたを設立する。
平成17年3月29日