8月8日ゼミ生が横手市健康の駅事業に協力しながら現地調査を行いました。

秋田看護福祉大学

はじめに
横手市健康の駅事業「ノーテレビ・ノーゲームデー」の取り組みの一環で行われた「郷土の史跡探訪と流しそうめん祭り」(市立金沢公民館)の会場で、お手伝いをしながら参加者アンケートをとり、この行事の効果について調査活動を行いました。
 健康の駅事業では、子どもの健康づくりを地域ぐるみで支えるモデル事業を開始し、金沢小学区はその2例目となっています。テレビ視聴時間、テレビゲームの長さは都会の子どもと田舎の子どもも変わらなくなってきたといわれ、外遊びの低下、仲間と話す時間が低下し人間関係形成力低下がさけばれています。金沢小学校と同小PTAでは、重点課題の一つにこれを位置付け、7月から月に1回は「テレビもテレビゲームもせず家族と楽しむ日」作りを横手市役所(同室)の協力の下ですすめています。これが健康の駅事業の子どもの健康づくりを地域ぐるみで支え合う事業として位置づけられています。
 なかでも今回は、古戦場として有名な金沢公園内の史跡巡りと、流し素麺祭りでの三世代交流の楽しい企画が提案され、地元の協力で実施に移されました。中学生が勉強して小学生にもわかりやすく古戦場跡地を解説したり、PTAや婦人会の人たちが作った素麺を子どもたちが味わったりすることができました。素麺を流す竹の装置は地元の公民館や里づくりの会の人たちが作ったものですし、様々な住民協力に支えられた地域福祉実践を、ゼミ生は肌で感じ取ることができました。
 今回の住民交流会の開催により「子どもたちが郷土を見直し、地区住民皆で子どもたちの健康な発達を支え合おう」という機運が高まったのではないかと考えられます。まさに、ノーテレビ・ノーゲーム企画を通じた保健事業の波及効果を現地で確認することができました。
Ⅰ.今回の企画内容
8月8日(日)
 10:00  金沢公園にて、開会式
 10:10~12:00 金沢の史跡巡りの散歩(①景政功名塚、②塹壕址、③西の丸、④納豆発祥の碑、⑤兜石・兜杉、⑥金沢八幡宮、⑦北の丸、⑧兵糧倉址、⑨本丸、⑩御神坂)
 12:00~ 公民館にて流し素麺祭り
 13:30  閉会式
※熱中症に気をつけ、何度も休憩をとりながら、城跡である金沢公園を散策しました。各史跡がチェックポイントとなり、中学生からその由来を詳しく解説してもらいました。小学生も熱心に質問していました。今回参加した小学校の高学年生は、数年後には解説するボランティア役に成長してくれることが期待されます。
Ⅱ.協力した地域の団体について
主催は金沢小学校のPTAでした。協力したのは、公民館長や婦人会役員、金沢地区福祉協力員、歴史文化の里づくりをすすめる会の会員、金沢中学校ボランティア、金沢小学校の教員、健康の駅推進室職員、秋田看護福祉大学高橋ゼミ(嶋貫優花、藤田祐元、盛真菜美)となりました。
Ⅲ.この行事に参加した方々へのアンケート結果(概要)
参加者のPTA(保護者)30人、祖父母2人、福祉協力員等の協力者の方々等を含め計44人を対象に、アンケート調査を実施しました。アンケートには29名の方々から協力が得られました(回収率66%)。以下に概要ですが、結果を示し、効果と見られるものをピックアップしたいと思います。
http://www.well.ac.jp/takahashi/takahasi29.html
Ⅳ.参与観察調査から
協力団体の代表者の方々から、今回のような行事を成功させることができた喜びと、「子どもたちのいきいきとした姿を見られて嬉しかった」という声が多数寄せられました。また、児童も幅広い年齢層の参加者の人たちと会話を交わし、楽しみながら学習していました。
おわりに
これから就職を控えたゼミ生にとって、「いずれはこうした企画を自らの手でコーディネートする役になっていかないといけない、それが社会福祉士の有資格者として社会から求められているレベルなんだ」と言うように、自覚の芽生える体験学習の機会になりました。

リンク

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