連載「キャンパスの風景」を更新しました【Vol.5「死者との会話】

秋田大学

「始めます」と声をかけ、頭を下げる。目の前に横たわる遺体は、解剖に取り組む医師の「力量」にしか、ささやきかけてはくれない。なぜ、亡くなったのか。死因を究明するための解剖は常に、遺体との「会話」を試みる時間だ。
 秋田大学では昨年、美作宗太郎教授らの法医科学教室で、284人を対象にした司法・行政解剖が行われた。事件、事故に遭遇したケースも少なくなく、青森県から依頼を受けた遺体も含まれている。
 法医科学教室にはこのほど、コンピューター断層撮影装置(CT)が導入された。遺体専用のCTを導入するのは、全国的にみても先駆的なことだ。CTを含めたあらゆる技術を駆使しても、解剖で死因が究明できるのは8割程度されるが、より精度を高めることを目指している。
 死者と向き合う医学は、突き詰めれば生きることを考えることにつながっている。(高)
キャンパスの風景記事一覧
http://www.akita-u.ac.jp/honbu/campus_scene/

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